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『はらぺこあおむし』

自分が子どものときに読んでいた多くの本が、未だに手元にあるのです。これは完全に親譲りで、

父もまたその父も、膨大な蔵書と執筆中の原稿にいつも向かっているというひとで、気に入りの本や音楽はどうしても手元に置いておきたい。それが性分です。

コトビラの『はらぺこあおむし』は、もともと長男のものでした。保育を始めてからその後何冊も買い足しましたが、初代は長男の愛蔵書。あるとき本やさんへ連れて行ったらいつの間にかこの本を手に取っていて、またいないんだよなあと思って探していたら、背伸びして会計カウンターに乗せているところでした。

どうしたものか200円だけ持っていて、ジャラジャラっとそれと一緒に、です。

おかあさんは? とか、 おかねこれだけ? とか、言われているところが面白かったです。なんたって、背伸びですから。

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あの頃には考えもつかなかった、今があります。

試験にも出てきました。おかげさまで楽々回答しました。

エリック・カールさん ご冥福をお祈りします。あなたのあおむしで育てられ、また今あおむしで育てています。

心から、

感謝しています。

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